後遺障害

RSD被害者の方へ

ポイント

1
通常ならば軽快に向かう時期に、受傷部位とは関係のない部位に、強烈な自発痛を覚え、それが日々増強していく。
2
見えにくい障害であり、専門医が少ない。
3
『交通事故被害・泣き寝入りしないための7つの鉄則』の鉄則4〜6を遵守
4
RSDの疑いがあるときは、とにかく早期に徹底的な治療
5
RSDと素因減額とは、必然の関係ではない

 

第1 はじめに

RSD(反射性交感神経性ジストロフィー症)も見えにくい障害のうちの一つです。
「地獄という名の病気があるならば、それはRSDである」と表現されているように、そのような病態があることについては争いがありません。
しかしながら、その病因については未解明な部分が多く、各専門書で紹介される臨床像にも相当なバラツキがみられ、確立された診断基準もありません。
そして、適正な診断が出来る医師は少なく、少し治りが悪いと直ぐにRSDの診断を乱発する傾向にある反面、RSDを疑わせる兆候があったにもかかわらず初期治療を怠った結果、本当にRSDになった例があることも指摘されています。
このように、RSDの診断には困難を極めることから、自賠責保険上も裁判上も、RSDの認定には慎重にならざるを得ず、本当はRSD(もしくはRSD様の症状)なのに、そうではないと認定されてしまい、泣き寝入りを強いられる被害者が少なくありません。
適正な後遺障害の認定を受けるためには、医師任せにするのではなく、被害者自身で積極的に証拠収集しなければならないことになります。

 

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